「靴と革の日々」 by 靴屋の小人

靴屋の小人が一生懸命靴作りとレザクラをするお話です

靴作り3作目(スニーカーpart2)

レザースニーカー 第二弾 完成です!

職人さんにお願いしていた底周りのテープ巻きが完成して納品されました。 約2ヶ月間中ぶらりでしたが、完成の感動をじわりじわりと味わっています コーティングしているとはいえ、ヌメ革ですから既に少しずつ変化しています。 これから履き下ろして、履きな…

テープを巻きました!

接着剤を温めて接着力を高めます。 貼り終わったらローラーで圧着して はみ出ている部分をカットします。 カット後の底はこんな感じです。 いかがですか? これで僕の作業は完了です。 後はテープを縫い付けるのですが、手でやるとすごく時間と力がかかるの…

テープを巻きます!

テープを巻く前に、少しだけお化粧直しを。 作り始めの段階で、トゥの部分にグラデーションをかけて染色したのは覚えていますか?(https://shoemakers.hatenablog.com/entry/2019/11/12/今回の注目ポイント!_「革を染める」) 結構上手くいったので、「やっ…

底付だよ〜(^-^)

吊り込み後、1週間寝かせてから釘を抜きます。 そして底とライニング、ライニングとアッパーの間に接着剤を塗って貼り合わせます。 張り合わせた後は、不要な部分を切り取り、グラインダーをかけて凹凸を無くします。 最後に段差をなくすため革をもう一枚貼…

吊り込みです!

2週間ほどお休みしていたので久し振りです (^-^) 待ちに待った吊り込みです。「靴を作っているなぁ」と、最も実感する工程です。 吊り込みの前に、かかと芯とさき芯の吊り込む時に大きくカーブする部分に切り込みを入れます。芯は、水に浸して柔らかくしてか…

カンヌキを縫いました(^-^)/

カンヌキです。第1作目で失敗した部分です。 あの時は短すぎたんですね。で、靴紐を締めていくとトゥのところに変なくぼみができて、シワが寄ってしまうんです。 ちょうどいい長さだと思ったんですが、吊り込みしろを忘れていて、その分だけ短くなっていたの…

アッパーの組み立て(第二弾)

タンを縫い合わせたらアッパーの完成です。 その前にアッパーとライニングの縫い合わせを少し追加 (ていうか、実は忘れていたのは内緒) 縫い合わせた後、はみ出ているライニングをカット。 アイレットを開けて、いよいよ合体です。 アッパーとライニングを交…

アッパーの組み立て(第一弾)

アッパーとライニングを縫い合わせます。 ミシンをかけるのですが、複雑なカーブなので、めっちゃ難しいです。 また、内径外径差を想定して型紙を作っているのですが、実際にゴム糊で貼り合わせてみると、なかなか上手く合いません。 とにかく、端っこ同士を…

アッパーの折り込み

アッパーの羽根の部分の処理ですが、端面を切りっぱなしにするのではなく、折り込みという技でエレガントに仕上げます。 予め1cm幅で漉いておいたところにゴムのりをつけて折り返します。 カーブのところだけにシワがよらないように山を少しづつ潰していくの…

タンの袋縫い

まずは縫い目のラインを入れて ミシンでタ、タ、タ、タ〜♫ 革包丁で縁を落として 折り返します。 あまり強く引っ張ると縫ったところが裂けるので慎重に。結構、力が要るのです にゅ〜〜 何とかひっくり返った。 隅っこは手が届かないので、先が丸く革を傷つ…

バックステーの縫い付け

バックステーをアッパーに縫い付けます。 トゥの時は折り返したのですが、トゥに比べてカーブがきついので諦め、色を付けてこばを磨くだけにしました。 右がこばを染色したもの、左は染色する前(ヘリだけ落としたもの) で、縫い付けが完成したのがこんな感じ…

トゥとタンとの合体

ミシン工程が続きます。 次はトゥとタンとを縫い合わせます。 パーツは左右3つずつ、ライニングは後から縫います。 縫う前にゴムのりで接着しますが、出来上がりをイメージしながら、丸みをつけて立体的に仕上げます。 剥がれないようにローラーでごろごろ。…

ミシンからの縫い割り

久しぶりのミシンです。すっかり忘れています。 あまりにも久しぶりなので、ミシンの写真を撮るのも忘れてしまいました (^◇^;) ということで、アッパーの左右が縫い終わったところから。 このままだと縫った部分が踵に当たり履き心地が悪いので、縫い割りを…

先芯とかかと芯を漉くんですが… めっちゃしんどい (^-^;

先芯とかかと芯用の床革を切り出しました。 これからコツコツと漉いていくんですが、これが難儀です。 厚い上にパサパサなので漉き難いわ手が疲れるわ、大変です。 ま〜、地道にやっていくしかないですね。 真ん中の部分は残して、周辺に向けて傾斜をつけて…

折り返し 〜ちょっとした工夫〜

トゥキャップの端を折り返して端面をエレガントに処理します。 と言っても、大したことではないのですが (^-^; 型紙に合わせてクリップで固定し、型紙からはみ出たところを内側に折り返します。 重なる部分については、事前に漉いておきます。 ある程度ひっ…

漉き〜、緊張〜、うまく行くかなぁ…(続き)

漉き機で漉いた後の細かい部分については、手漉きで修正します。 切り込みが入っている部分を一気に漉いてしまうと、切り込みも一緒に漉いてしまうので、その部分に来る前に一旦止めて漉き機から外します。そして、場所を変えて再び漉き機にかけます。そうす…

漉き〜、緊張〜、うまく行くかなぁ…

遡ること半年、初めて漉き機を使った時は緊張Maxで、全然うまく使えませんでした。 (そうやったなぁ) 今回はというと、半年も前のことはほとんど覚えてなく、リセットスタートの状態になっていました。 (それはあかんやん) その間は手縫いのルームシューズに…

今回の注目ポイント! 「革を染める」

毎回新しいことに挑戦する小人は、今回は「革を染める」ことに挑戦しました。 トゥとバックステーの部分にキャメルブラウンのグラデーションをつけようかと。 塗布でグラデーションを付けるには、相当の修行が必要なので、初心者の僕でも出来るようにと、ス…

アッパーの裁断

アッパーを切り出します。 コシがあって表面はスムーズなヌメ革。今までで一番切り易かったです。 慎重に時間をかけて切ったので、少々疲れましたが何とか出来ました。 柔らかな手触りの割にはしっかりしているので、切っていても包丁に革が引っ張られること…

ライニングの裁断

ライニングを裁断します。 ライニング用の型紙を作るのを忘れてました(^◇^;) 合わせて、先芯と踵芯の型紙も作りました。 内側にカーブする分、外側よりも小さくします。その分を見込んで型紙を作ります。小さくしないと、靴の中でライニングがゴワゴワとたる…

半月型から決め型、そして断ち型へ

周りは細字のシャーペンで、内部はルレットで、半月型からラインを移します。 周りをカッターで切り出します。 全てのパーツ(今回は5つ)を切り出しました。 カンヌキなどの部分については、穴を開けてラインを明確にします。これで決め型(デザイン型)の出来…

なんか違うんだよなぁ…(後編)

う〜ん、なんか違うんだよなぁ、イメージしてたのと まず、羽根が足の甲に当たる部分で浮いてしまってます。前回もそうだったので、カンヌキの位置を上に伸ばして長くしたんだけど、まだ足らなかったようです。 それから、トゥキャップと、かかとの部分も小…

なんか違うんだよなぁ…(前編)

出来上がった半月型から薄手のコピーペーパーにルレットでデザインを転写します。 羽根、トゥキャップ、タン、かかとを切り出して… 木型に貼りやすいように、一旦紙をクシャクシャしてからに貼り付けました。 う〜ん、なんか違うんだよなぁ、イメージしてた…

アッパーのデザイン 面白むずい (^_^;)

前回は、8ヶ月も前にやった工程なので、すっかり忘れています。 とりあえず基本の型は出来ているので、そこから半月型を作ります。前回の型も参考にして、ここはうまく行ったから同じにして、良くなかったところは修正して、みたいに。 やっぱり一度経験して…

靴作り3作目は…

靴作り3作目は、先日購入したタンニンなめしのヌメ革で、またもやスニーカーを作ります。 前回のスニーカー(アイコンのやつ)は、通常のビジネスシューズに使う木型でドレッシーな仕上がりにしましたが、今回は、スニーカーに合う汎用の木型で作ってみたいと…