「靴と革の日々」 by 靴屋の小人

靴屋の小人が一生懸命靴作りとレザクラをするお話です

アッパーとライニングの縫製

アッパーとライニングをボンドで仮止めし、ハトメを開けます。ライニングには市切りシロを5mm程度残しています。

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羽根とライニングの縫製は履き口の際1mmくらいのところを縫っていきます。結構息の詰まる作業です。

市切りをした後、タンを縫い付けてアッパーが完成です😊

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次は中底を作って吊り込みです。

 

ダブルステッチ‼️

ヴァンプ(つま先革)と羽根を縫い合わせるのですが、縫い目を二重にしようというのです。ステッチが二重になるのでダブルステッチ。強度には余り影響しないので見た目重視の技です😊

まずは1本目を縫います。

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次に2本目ですが、工房のマスターにサンプルを作ってもらいました。

こ、こんなに接近して縫えるの!?
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とにかく練習でやってみよう、ってことでやってみたものの、全然アカン💦
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本番に近いS字カーブを目打ちで引いて再度練習
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1本目はまずまず。ここからが勝負。
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2本目行きます。中々いいやん♫と思いきや
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最後は集中が切れ...残念な結果に😭
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気を取り直して何度か練習し、そしていよいよ本番😊
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口から心臓が飛び出しそうになりながら、息継ぎで何度も休憩し...
で、完成したのがこれです。
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初めてにしてはいいんじゃね。と、自分を甘やかす小人であった。

出来れば1本目をもっと際まで攻めたかったかな
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ライニングも縫えました。
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次はアッパーとライニングの縫製です😊

貼り合わせてから縫っていきます😊

ミシンに進む前に貼り合わせます。まずはタン。靴の形に合わせて、気持ち内側に湾曲させましょう。

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革がパーツになりました。この後、市切り(縫い目に沿って、余った革をさらうこと)をします。

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続いてトゥ。だんだん靴っぽくなって来ました😊
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2本の縫い目が揃うようにするのは、ほんま気ぃ使うわ💦

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ライニングも合体〜
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履き口は折り返して、後でライニングと縫い合わせます。外カーブと内カーブで処理の仕方が違うんですね。
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縫い割した後、棒市(腰革の後部の縫い割の上端から下端まで覆う短冊形の革)も縫い付けました。

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まだまだ道半ばですが、出来上がりを想像してテンション上げています。

今までになくいい感じのデザインです(と思っているのは僕だけですが😅)

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漉きだ〜!

最近では漉き機の前に座ってもビビることは無くなりました。最初の頃は超緊張してたんですが。とはいえ、緊張しないからといって上手く出来るかどうかとは別の話で、失敗ばっかしているのは相変わらずなのでした💦

ということで、アッパーとライニングを漉きました。一とおり漉き機で漉いた最後は手漉きで整えました。

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これだでは、何だかんだと言っても、上手く出来たたやん、ということなんですが、実はライニングの一部を失敗しておりまして。あはは...😅
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ライニングは柔らかめの素材だったので、カーブのところで皺が寄って巻き込んでしまって、最後の最後でぐぁ〜〜💦って。さすがに誤魔化しは効かないので、このパーツは作り直しとなりました。

以前にも思ったのですが、形、作り方、材料のいずれか一つでも違うと、同じようなものでも全然違う難しさがあるんだなぁと、また考えさせられた今日この頃です。

だから靴作りはやめられないんですよね😊

 

ブログ開設4周年!

ブログを始めて早や4年。ということは、靴作りを始めて4年が経つということです。大して技量も上がらないまま4年も過ぎちゃいました。ま、いっか😅

コロナがあったり、体調不良があったりで、休み休みだったのですが、それでも7種類で計13足作ることが出来ました。

取り敢えずは以下にその7種類を並べます。

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これも1種類にカウントするの〜?という作品もありますが...。それでも少しずつ技を身に付けて何とかここまで来たんだなぁと、不器用で下手くそだけどそれなりに頑張った自分を褒めてあげましょう。

何より工房のマスターには感謝ですね。ここまでお付き合い頂きありがとうございました。これからもよろしくです😊

 

 

ブローグ◯⚪︎◯⚪︎

ブローグを開けます。

まず、銀ペンでブローグを開ける位置に印を付けます。

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穴を開けるのは例のスペシャルツールを使います。

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綺麗に開きました。

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次に、トゥキャップの端面を処理するのですが、ピンキングバサミ(通称ギザバサミ)を使います。

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銀ペンで引いた線にギザギザの谷の部分が当たる様に慎重に切っていきます。ハサミの先に行くにつれて大きな力を入れないと切れないので、出来るだけハサミの根元から使います。ハサミの真ん中辺りまで来るとハサミを開いて根元に戻すのですが、山谷を刃に合わせて慎重に切ります。

で、切り終わったのがこれ。革の部分によっては毛羽だってケバケバになっています。

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なので、毛羽を丁寧に切り取りトコノールで処理して綺麗なギザギザにします。

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おしゃれですね😊

売っている既製靴の場合はブローグもギザも金型でガ〜ン!ってやるので、この様な手間は掛からず、均一に綺麗に仕上がりますが、手作り靴は大変です💦

今までに作った靴には、あまりおしゃれの要素は無くて、必要最小限の技の実用本位だったのですが、今回の作品はチャレンジ要素もあって、ワクワク感倍増〜!

次回は漉き、貼り合わせ、ミシンです😊

 

 

 

 

 

空堀商店街バンザ〜イ😊

靴工房risetteの地元である空堀商店街でテイクアウトをしました。お昼ご飯にしようと思ったのですが、あれもこれも食べたくなって、気がついたら一食分を遥かに超えてしまいました😅

空堀商店街はカレーとカフェで有名なんですが(と、個人的にそう思っているのですが)、それ以外にも美味しいお店はいっぱいあって、うどん屋さんとか天ぷら屋さんとか、フレンチ、イタリアン、中華だって。食のワンダーランドです😊

そんな中、今回は色々なテイクアウトをご紹介します。今日(土曜日午後)、工房からの帰りに立ち寄ったお店です。

 

どらやき

工房から地下鉄の駅に向かって最初の目的地になります。その日に作ったものが無くなったら閉店なので、夕方に行くと閉まっていることが多い人気店です。今日は昼過ぎに行ったので全ての種類がありました。どれにしようか迷った挙句に、定番のつぶあん以外の3つを買っちゃいました😅

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その中で食べたのは「柿とコーヒー」。

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皮はもちもち、餡はたっぷり、コーヒーと柿を餡にしたらこんなに合うんだ!と思いながらコーヒーを飲みました。残りのは夕食後のデザートにします。

 

GREEN(グリーン)

賞をいっぱい取ってるパン屋さん。お目当てのシュードリームはもう売り切れ。う〜ん残念!でもここのパンは美味しい物が多いので、気持ちを切り替えて別のものを買いましょう。

ということで買ったのはこれ。

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ジャージーミルクブレッドです。モチモチふわふわの食感に芳醇なミルクの香り。どちらかといえばバターよりもジャムの方が合うのかな。軽くトーストして食べます。

 

鳥辰

鶏肉屋さんのお惣菜の唐揚げです。1パックが何と150円!1種類だけと思っていたのですが余りにも安いので3種類買っちゃいました。写真は下から皮無し、皮付き、カレー味です😊夕食も唐揚げや〜

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豚饅まつおか

メインディッシュは豚饅です。6個買うと辛味噌が無料で付いてくるので買うときは必ず6個買います。暖かいものをその場で食べてもよし、冷たいものを買って家で温め直して食べてもよし(温め直し方の説明チラシ付き)。もし5個以下しか買わない場合でも辛味噌(50円)は買うべし。

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やはりこの店も売り切れになって早くに閉まっている確率高です。でも、そりゃそうだろうな、と諦められるレベルの美味しさです。店頭のイートインスペースで缶ビールを飲みながら一個、そしてまた一個と楽しむこともできます。その時も決して辛味噌は忘れないように。

食レポは、食べてばっかりではなく、靴作りも一生懸命やっている靴屋の小人でした😊