「靴と革の日々」 by 靴屋の小人

靴屋の小人が一生懸命靴作りとレザクラをするお話です

裁断、そして貼り合わせ

 

パーツはこれに、クッションとして入れる中敷です。後の工程のことを考えて、銀ペンの線よりも2ミリ程度大きめに裁断します。

 

f:id:shoemakers:20190614123745j:image

 

続いて、アッパーの部分を貼り合わせます。茶革が内側、黒革が外側なので、若干内側に湾曲するように貼り合わせます。

貼り合わせてから、銀ペンの線に沿って履き口の部分をカットします。貼り合わせてから切った方が、切り口がシャープになって、コバ磨きをした時に綺麗になるんですって。

でも貼り合わせてから切るので、厚さが3ミリあるいはそれ以上になります。ちゃんと切れるか心配です。切れたとしても、思いどおりの方向に包丁を動かして綺麗なカーブを描けるか…

 

力の加減も分からないけどとにかくやってみるか。

 

ぐうぃ〜っと。  おっ、いい感じ!  切れる、切れる。包丁を動かすというより、包丁を進めながら革の方を取り回す感じかな。  ゆ〜っくりと…  よし!出来た 

 

案ずるより産むが易し。   綺麗な端面になりました。カーブも綺麗に描けました。

どんなもんだい!と言いたいところですが、実は、マスターが、僕の来る前に、包丁をピッカピカに研いでおいてくれていたそうなんです。マスターの優しい心配りに感謝!

 

 

f:id:shoemakers:20190615103725j:image

 

 

アッパーの周りの部分も切ろうとしたら、「底と貼り合わせた後に切ります。」と、マスターに言われました。ということは、4枚一度に、ってこと?  ひぇ〜、出来るかなぁ…