裁断、そして貼り合わせ
パーツはこれに、クッションとして入れる中敷です。後の工程のことを考えて、銀ペンの線よりも2ミリ程度大きめに裁断します。
続いて、アッパーの部分を貼り合わせます。茶革が内側、黒革が外側なので、若干内側に湾曲するように貼り合わせます。
貼り合わせてから、銀ペンの線に沿って履き口の部分をカットします。貼り合わせてから切った方が、切り口がシャープになって、コバ磨きをした時に綺麗になるんですって。
でも貼り合わせてから切るので、厚さが3ミリあるいはそれ以上になります。ちゃんと切れるか心配です。切れたとしても、思いどおりの方向に包丁を動かして綺麗なカーブを描けるか…
力の加減も分からないけどとにかくやってみるか。
ぐうぃ〜っと。 おっ、いい感じ! 切れる、切れる。包丁を動かすというより、包丁を進めながら革の方を取り回す感じかな。 ゆ〜っくりと… よし!出来た
案ずるより産むが易し。 綺麗な端面になりました。カーブも綺麗に描けました。
どんなもんだい!と言いたいところですが、実は、マスターが、僕の来る前に、包丁をピッカピカに研いでおいてくれていたそうなんです。マスターの優しい心配りに感謝!
アッパーの周りの部分も切ろうとしたら、「底と貼り合わせた後に切ります。」と、マスターに言われました。ということは、4枚一度に、ってこと? ひぇ〜、出来るかなぁ…