革漉き(1)
「漉き」
初めて見聞きする言葉です。
髪を梳く(すく)のでもなければ、紙を抄く(すく)のでもありません。
革は漉くのです。
「革を一定の厚さに削る」ことなのですが、これがなかなか難しい。
手作業となると革包丁や別たちを使うのですが、均一に、かつ思った厚さに漉くのは熟練の技が必要です。
(手作業の場合)
そこで活躍するのが「革漉き機」です。これなら僕のような駆け出しでも革漉きが出来るし、マスターのような熟練者では、生産効率が格段に向上する優れものの機械です。
とはいえ、使いこなすためには、これまた技術が必要で、僕が簡単に使えるような代物ではありません。今回は(今後も?)、厚さや角度の調整はマスターにしてもらって、操作だけ挑戦することにしました。
革の送りと刃物の回転は、足元の踏み板で調整します。とはいえ、踏み込むと、ブイ~ンと刃と送りが回転して、ビユーっと革が動き、わーっとなっているうちに漉きが完了。
まずは、サンプルとして端切れの皮で挑戦したのですが、何が何だか分からないまま、漉きが完了しました。刃物が回転している危険が伴う作業なので、超~緊張です。
どうしたら良いか全くわからないまま、練習は終わりました。
ドキドキのまま、いよいよ本番です。
(続く…)
【参考】
革漉き機の詳しいことについては、これをご参考にしてください。
https://www.risette-shoe.com/blog-1/工房の設備について-革漉き機編