「靴と革の日々」 by 靴屋の小人

靴屋の小人が一生懸命靴作りとレザクラをするお話です

ザ・ミシン、登場!


ついにミシンの登場です。


まずは練習。漉き機と違って速度調整が出来るとのこと。ちょっと一安心。ビューンと行かなくてすみそう(^-^)


一針目を刺して踏み板をゆっくりと踏み込む。ミシンが動き出す。カタカタカタ…

お~、ステッチが順調に進む。足を上げて一旦止める。ふ~

緊張するなぁ。もう少しスピードを落としてもらおう。


マスター、もう少し遅くしてもらえませんか~?


あのぅ、これ一番遅いんですが…


えっ!?…あ、そうですか…(^◇^;)


ということで、練習あるのみ!しかありません。

切れ端の革でひたすらミシンがけの練習を行いました。裁断した時の切れ端の革を、後で使うのでとっておきましょう、と言っていたマスターの言葉の意味が、その時になって、やっと分かりました。


段々と要領が掴め、そろそろ本番となりましたが、その前にひとつ、技を伝授してもらいました。返し縫いです。


返し縫いというのは、縫い始めと縫い終わりのところを強化するために、3ステッチほど針を進めて一旦止め、もう一度同じところに針を戻し縫い進める方法です。


初心者の僕にとっては、結構細かな作業なのですが、この練習によって、ひと針ずつ針を進める足の踏み込み加減を身に付けることができ、結局、このおかげでその後の作業がとてもスムーズに行くことになりました。

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返し縫いも出来て、いよいよ本番です。