「靴と革の日々」 by 靴屋の小人

靴屋の小人が一生懸命靴作りとレザクラをするお話です

ついに来た!最大の難所!

 

様々なRの曲線、革の端を攻めるライン、厚さの異なる革の合わせ、どれを取っても大変ですが、それが3つ一度にに重なっている足入れ部分のミシン工程です。

 

とはいえ、やらないと次に進めないので、とにかくやりましょう。幸いなのは、ステッチが外に現れないことです。細かなところでは、後々効いてくるのですが、修正も出来るとのことなので、思い切ってやります。

 

やることは今までと同じ。ひと針目をゆっくりと下ろし、3針進んだら返し縫い。落とさないように気をつけて、出来るだけ端のラインを狙う。カーブのところでは少しずつ進め、こまめに方向を修正。比較的直線の部分については、ラインが乱れないように少し連続して進める。最後のところは丁寧に返し縫い。

と、文字にすればこのとおりなのですが、実際やってみると思うようにはならない。「え〜!」とか「あっ!」とか「ひぇ〜!」の連続です。

 

取り敢えず右足が出来てマスターに見てもらいます。

 

「いいんじゃないですか、でも、もう少し外のラインを攻めてみましょう。」

ですよね。攻めきれていないんです。気を取り直してもう一度。

 

ミシンはカタカタと軽快、僕はガタピシ、ドキドキ。

ふ〜、出来た。今一つ攻め切れませんでした。でもマスターから何とかOKをもらいました。

 

とにかく、少しずつでも目に見えて出来上がっていくのは、楽しいことです (^-^)

 

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