「靴と革の日々」 by 靴屋の小人

靴屋の小人が一生懸命靴作りとレザクラをするお話です

アッパーのミシン掛け(2)

 

今回はダブルステッチに初挑戦!

 

まずは1本目用の線を引きます。

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そこそこ際を攻めます。上手く行くかなぁ(ちょっと心配😅)

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取り敢えずは何とかなった

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もう片方も出来た😊

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真ん中の尖ってるところは、位置を合わせるために、微妙に手回しでミシンの針の位置を調整します。

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ダブルステッチの完成✌️

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息が詰まるというか、集中度半端ないっス😅

靴職人さんの偉大さを痛感したひと時でした。

高級靴の多くはダブルステッチで、中にはトリプルステッチというものもあります。この部分だけでも工数は倍かかるので、当然価格に影響するのだろう、と思っていたら、「ダブルステッチミシンというものもあるんですよ」と、マスターに教えてもらいました。最初から針が2本付いていて、ダブルステッチのための専用のミシンなんだそうです。高級靴の規格品を大量生産するための工夫ですね。

ダブルステッチにするのは、何も見た目の格好良さのためだけでなく、強度を増すためにも重要なんです。

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タンの部分もアッパーとライニングを縫い付けて、アッパーの前半分は出来上がりです。

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次は羽根の部分です😊