「靴と革の日々」 by 靴屋の小人

靴屋の小人が一生懸命靴作りとレザクラをするお話です

革を裁断する前に

こんにちは、靴屋の小人です (^-^)

 

革に型紙を当てて線を引く工程が、裁断前の最後の作業です。

 

線を引く前に、革の方向を確認する必要があります。方向って?ということですが、革には引っ張って伸びやすい方向とそうでない方向があります。裁断した後に縫っていくのですが、その時は引っ張りながら縫っていくので、引っ張る方向が伸びる方向と同じであると都合が良いのです。

また、比較的シワのない部分がトップの部分のよく目立つところにある方が、綺麗に仕上がります。

また、革の歩留まりのことを考えると、パズルのように組み合わせる必要があります。

その辺については経験がものを言うので、マスターにおんぶに抱っこでお任せし、この辺にしましょう、と型紙を革の上においてもらって、そこに線を引くことにしました。

 

引いた線が分かり易いように銀色のインクの銀ペンを使います。

引き始めるやいなや、ここでちゃんと引かないと今までの苦労が水の泡ですからね、とマスターに言われてしまい、そりゃそうな、あれだけの工程と苦労が台無しになるからな、と気合を入れ直して引きました。

 

ただ単に型紙をペンでなぞるだけなんですが、結構緊張しちゃって、ふ〜、って感じです。

で、出来たのがこれ。f:id:shoemakers:20190309152311j:image

当然内側もあります。f:id:shoemakers:20190309152429j:image

 

これを切って縫って貼って出来上がり〜♫って、そうは上手くいくかい!

完成はいつ頃になるんだろう…

 

靴屋の小人の修行は続くのでした (^-^)