吊り込み(前編)
吊り込みです😊
靴作りの面白さ、難しさは色々あれど、僕はやっぱり吊り込みが最も靴作りの醍醐味を味わえる工程だと思っています。
デザイン派とか底付け派の人の言い分も分かるのですが😅
吊り込みの一番のお気に入りポイントは、今までほぼ平面だったものが、むくむくっと立体に立ち上がって行く瞬間です。この時に自分の思い描いていたとおりの出来かそうじゃ無いかが分かるんですから。
まずは爪先の方を仮止めして踵から吊り込みます。
大きく何点か固定して、順次その間を釘で埋めて行きます。アッパーに浮いているところがないか確認しながら、時にはアッパーを軽く叩いて吊り込んで行きます。
素材が、アッパーは牛ナチュラルシボ1.5mm、ライニングは厚めの牛ヌバック。柔らかめの革とは言えそこそこの力仕事になります。
ライニングが弛まないようにまずはライニングだけワニで引っ張り、続いてアッパーと合わせて引っ張ります。
ひだを均等に出しながら、時には釘を抜いて引っ張り直し、少しずつ追い込んで行って吊り込みます。
少し吊り込み過ぎたようです。履き口が心持ち浅くなりました。一部釘を抜いてやり直しです😅
左足を修正した後、右足も同じ状態まで工程を進めました。今回はここまで😊