「靴と革の日々」 by 靴屋の小人

靴屋の小人が一生懸命靴作りとレザクラをするお話です

やっぱり靴作りは吊り込みだ!

やっぱり吊り込みが、靴を作ってるんだ感を一番感じる時です。

 

水に濡らしたかかと芯をアッパーとライニングの間に入れてノリで貼り付けます。

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まずはかかとから。

左右を均等に吊り込んでいきます。

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革が硬いので、どうしても浮き気味になります。しっかり吊れているか心配です😅

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次につま先です。

かかとと同じように先芯を入れます。ノリで貼ってアッパーを戻します。

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全体的に吊り込んでから間を埋めて行きます。

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ヒダがうまく揃うように、変なシワが残らないように、浮きが出ないように、左右のバランスが取れるように、え〜っとそれから…😅

 

上手くいかないと、打った釘を抜いて、また打ち直したりするのですが、職人さんは一発で仕留めて行きます。すごい!

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これが

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これに

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これが

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これになりました😊

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で、吊り込み完了!

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あっという間にできたように見えますが、2時間近く掛かっています。それも片足だけ😅

 

本物の靴職人さんの動画を見ると、いとも簡単に作業をしているのですが、実際には、それはそれは大変なのです。

難しいことをいとも簡単にやっているように見せる、熟練の匠の技とはそういうものなのです😊