「靴と革の日々」 by 靴屋の小人

靴屋の小人が一生懸命靴作りとレザクラをするお話です

コバを磨いて完成!

コバを磨いていきます。

 

靴用の蝋をコバに塗ります。

この蝋は、熱をかけると溶けて革にしみ込み、

温度が下がると固まる性質を持っています。

まずは固形の蝋をコバに押し当てて、コバの表面を万遍なくコスコスします。
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熱をかけるのはコバ磨き用のコテを熱して使います。

このまま押し当てると焼印になるので、ある程度熱を持ったら水を張ったバケツに入れてジュ〜!

程よい温度(これが難しい!)になったらコバに当てて蝋を溶かしていきます。

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当てる部分によって形状の異なるコテを使います。あ〜、なるほど〜、という形状をしているんです。

永年の靴作りの苦労と経験の歴史が作り出した形状なんだと。感動です😊

 

後から分かったのですが、蝋は薄くムラなく塗るのがコツだなということ。

そういえば、マスターがそう言っていたような😅

(聞いてへんかったんかい!)

 

で、出来上がったのがこれ。

スリッカーや帆布で磨き上げていきます。

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コテの当て具合、コテの温度、蝋のつき方、蝋の量などで、微妙に革の色が変わっていきました。

一目見て大失敗!という具合にはなりませんでしたが、ナチュラルヌメの色のままというわけにもいかず、

まだらの木目模様になりました。

最初からそれを狙ってたんだよ〜と言い切るほどの根性は持ち合わせておらず、苦笑いです😅

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最後に踵に釘を打って完成しました!

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トウのデザインを工夫すること、ヌメ革を使うということの2点が今回の挑戦でした。

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これからも、何か新しいことや変わったことを1つか2つは取り入れて、

靴作りを楽しんでいければと思っています😊