「靴と革の日々」 by 靴屋の小人

靴屋の小人が一生懸命靴作りとレザクラをするお話です

アッパーが完成するまでには様々な工程が…(市切り)

市切りです。

貼り合わせた裏側の革(ライニング)を縫い合わせた後に、はみ出した部分を切り取る工程です。

あまり深く切りすぎると縫い目の糸まで切ってしまうし、浅く切ると表の革からライニングの革がはみ出てしまいます。

気を付けねば。

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「市切り」と言う道具か、先の湾曲したハサミのいずれかを使います。

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地味で簡単そうに見えますが意外と難しい😅

刃の角度を45度くらいに傾けて、アッパーの形に沿って切っていきます。

切り口がガタガタになると修正が難しいので気を付けましょう。
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外からは見えないように切れば良いと言えばそうなのですが、やっぱり見えないところも綺麗にしたいですよね。
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よく見れば(よく見なくても)ガタガタのところが目立ちます😅

 

こうやって自分で靴を作ってみると、お店で並んでる靴を見るときに、当たり前に綺麗に出来ている部分に対しても、とてつもない技術が潜んでいるということがよく分かります。

靴だけではなく、カバンでも革小物でも、その他のハンドメイド作品に対しても、強い敬意の気持ちを持てるようになったのは、僕自身にとってよかったことだと思います😊