「靴と革の日々」 by 靴屋の小人

靴屋の小人が一生懸命靴作りとレザクラをするお話です

僕が思う面白い映画、そしてレザクラ

面白い映画だと僕が感じるのは、映画づくりに携わっているみんなが、お互いにリスペクトし合えているんだと、スクリーンを通して伝わってくるような映画です。

また、そういう環境を作り出せるプロデューサーや監督が、面白い映画を作り上げることが出るのだと思います。

 

僕は、映画館で見て、もう一度見たいレベルの映画のDVDをレンタルショップで見つけたら、プロデューサーや監督の解説特典映像が付いているかどうか確かめます。付いていれば借りて、まず本編、そして特典映像を見ます。

 

映像特典は、制作秘話や裏話、苦労話が満載で、本編以上に面白いこともあります。語らせればずっと喋ってるんじゃないかと思う人もいます。ていうか、ほとんどがそうです。映画愛ってやつですね。やっぱり映画づくりが大好きなんです。

制作秘話といっても、ここが難しかったとか、こんなに苦労したんだとか、これは上手くいったみたいな、どちらかといえば自分の自慢話のようなものはあまりなく、むしろ、カメラマンのこの撮り方が良かったとか、美術スタッフが徹夜してむちゃくちゃリアリティを出してくれたとか、エキストラがすごく頑張ってくれたとか、偉い偉くない、有名無名、主役裏方関係無く、映画づくりに関係したすべての人へのリスペクトが感じられる話しが出て来ます。

多分、そんな人が映画づくりの中心になっている現場では、キャストやスタッフ全員が、良い作品を作りたいと思う気持ちを共有し、結果として面白い映画が出来上がるのではないでしょうか。

 

最近見た映画の中では、なんと言っても「カメラを止めるな」がそうです。色々な意味で話題作ですが、やはり作り手の映画愛は半端ないです。純粋に映画づくりを楽しんでいる人の映画を作っていることを楽しんでいる人の映画です。(ちょっとネタバレ)

 

https://kametome.net/index.html

 

 

靴作りやレザークラフトも同じだと思います。映画のように大人数で作るものではなく、ほぼ一人の人の手によって完成されますが、そこに至る過程においては多くの人が関わっており、それぞれに思いを込めて仕事をしています。ですから、それらの思いに対するリスペクトを持ったクラフターが、最終工程で素晴らしい作品にまとめ上げる人となれるのではないかと、そう感じる今日この頃です。