「靴と革の日々」 by 靴屋の小人

靴屋の小人が一生懸命靴作りとレザクラをするお話です

ハンドメイドの作品をそれなりの価格で売るためには

素焼きのミックスナッツを食べながら、何も考えずにルームシューズをチクチクしていて、ふと思いついたので、タイトルの件について、つらつらと書いてみます。

 

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ハンドメイドの作品って、結構手間とひまが掛かっているので、個人が行うビジネスとして採算をまともに考えると、それなりの価格になりますよね。

趣味の延長線上で行うのであれば、「買う人に喜んでもらえる価格であれば。」とか、「とりあえず材料代+αなら。」などの考え方でも良いと思いますが、ビジネスとして考えると、そういうわけにはいきません。

 

でも、世の中を取り巻く雰囲気には、ハンドメイドの作品に対する誤った認識や過度な期待があるように思います。「ハンドメイドなのに、なんでこんなに高いの?」とか、「既製品の方が品質が良い。」とか。

とはいえ、それを「けしからん!」と言ったところで、どうになるわけでもなく、ましてや、作り手の思いが届くことにはなりません。

 

そこで、次のような考え方をすれば良いのでは、と思いました。

 

① 何が売りなのかをはっきりさせる

 

ハンドメイドに対する価値観は様々です。一般的には、既製品との比較で考えられることが多いのですが、それにしても千差万別です。正しい認識もあれば間違った見方もあります。いずれにしろ、全ての人に正しく認識してもらうことは不可能ですし、仮にそれが出来たとしても、その期待に添えるのかといえば、そうとは限りません。そのような誤解を解くことに時間を費やすよりは、自分の作品は何が売りなのかを伝えることに力を注いだ方が、仮に購買層が限られたとしても、正当な評価での購買率は上がるのではないでしょうか。

 

②ハンドメイドならではの特徴を売りとする

 

既製品では真似の出来ない、ハンドメイドならではの特徴を生かすことができれば、差別化が可能です。品質、性能、価格、機能などに関して、既製品に対して圧倒的な違いを出すことは難しいでしょう。それに対して、デザイン、意匠、作品の持つストーリー性、特定の要素に対するこだわりなどについては、ほかにはない独自性を出すことが可能で、そのような状況下であれば、それなりの価格設定が可能になります。

 

③ファンを作り、ファンと共に成長する

 

ファンは、自分が買うだけでなく、あなたの作品の良さを伝えてくれる宣伝部長にもなってくれます。

不特定多数を相手にすることも、自分の作品を知ってもらうためには必要なことですが、それなりの価格で安定して継続的に売って行くためには、ファンの存在が欠かせません。

ファンを獲得し、ファンを増やし、ファンをキープする仕掛け、仕組みについては、ここで何を語るよりも、アイドルの世界が大いに参考になるでしょう。

 

如何でしょうか。思いつくままダラダラと書いてしまいました。

もしよろしければ、皆さんの意見も聞かせてください  (^-^)