「靴と革の日々」 by 靴屋の小人

靴屋の小人が一生懸命靴作りとレザクラをするお話です

立体から平面へ(2)


(…続いて)

 

テープが貼れた木型の中心線で内側と外側に分け、カッターで切り込みを入れます。それから木型からテープを剥がします。破れないように優しくめくって…(と、言ったそばからビリッ!ひぇ~!)

でも大丈夫。ゆっくり元の戻して補強してから再びめくります。(ほっ…)

上手に剥がせたら、今度はそれを厚紙に貼ります。もう一方も同じく。

 


よしっ、できた!と、これで終わりではありません。(え~?)

この二つの型紙を合体させるのです。(???)

つまり、靴の前の部分には実際は切れ目はなく繋がってるでしょ。でもこのまま二つの型紙で皮を裁断したら靴の先っぽを縫い合わせないといけないじゃないですか。でも、左右の型紙を合わせて一枚にし、革を重ねて切れば、は~い出来上がり!

考えれば、な~るほどなんですが、最初はちんぷんかんぷんで???でした(^_^;)

 


この後も、形の違う内外の型紙をどうやって合体させるのか、マスターが手取り足取り丁寧に教えてくれます。細かな修正の仕方とか、色々と秘密?のノウハウがあって、うぉ~、は~ん、ひぇ~、おっ!、なんて具合に工程は進んでいきます。

(技術的に詳しいことは、靴工房リゼット(https://www.risette-shoe.com)のマスターにお問い合わせください。修行中の僕には…よろしくお願いしますm(_ _)m   )


そして出来上がった型紙が写真のものです。f:id:shoemakers:20190226073849j:image

 


これが木型から取った基本部分の型紙になります。この型紙は、ほかの靴を作るときにもベースになるんですって。大切にしなきゃ。

 


靴屋の小人でした(^-^)