「靴と革の日々」 by 靴屋の小人

靴屋の小人が一生懸命靴作りとレザクラをするお話です

プレーンギブソンの完成です😊

これからヒールを積んでいきます。

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まだヒールは付いてません。
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革のヒールを3枚と最後にゴムのヒール、合わせて4枚積み上げます。
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表面を処理してから底付け用のボンドを付けて、ずれないように接着します。一度付けると絶対に剥がれないので一発勝負です。ドキドキ。

これで半分。あと2枚。
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表面を処理する→ボンドを付ける→乾かす→温める→接着する→圧着する→表面を処理する→...
これを片足で4回(両足で8回)繰り返すのですが、結構時間がかかる工程です。

で、出来上がったのがこれです。
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これで靴の機能としては完成です。
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ここから最後のお化粧です。

グラインダーでヒールとコバを整えます。
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靴底用のインクで色を入れます。
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コバにロウを塗り、温めたコテでロウを薄く広げ、布を暖めて余分なロウを拭い取っていきます。
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中敷きを張って、後はきれいに磨いてあげて完成です。
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着手したのは4月。途中でコロナ蔓延とか体調不良とかでサボりまくった8ヶ月ですが、正味40時間位で完成しました。

今回は、それぞれの工程の関連性と、一つ一つの工程の重要性が、今までになく理解出来たような気がします。ここでこうすると後でえらい目に遭うとか😅

どんな些細な工程でも、全てに気を抜かず丁寧に仕上げることが、最終の仕上がりを左右することにつながるのですね。

学びの多い一足でした😊