「靴と革の日々」 by 靴屋の小人

靴屋の小人が一生懸命靴作りとレザクラをするお話です

ブローグ◯⚪︎◯⚪︎

ブローグを開けます。

まず、銀ペンでブローグを開ける位置に印を付けます。

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穴を開けるのは例のスペシャルツールを使います。

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綺麗に開きました。

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次に、トゥキャップの端面を処理するのですが、ピンキングバサミ(通称ギザバサミ)を使います。

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銀ペンで引いた線にギザギザの谷の部分が当たる様に慎重に切っていきます。ハサミの先に行くにつれて大きな力を入れないと切れないので、出来るだけハサミの根元から使います。ハサミの真ん中辺りまで来るとハサミを開いて根元に戻すのですが、山谷を刃に合わせて慎重に切ります。

で、切り終わったのがこれ。革の部分によっては毛羽だってケバケバになっています。

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なので、毛羽を丁寧に切り取りトコノールで処理して綺麗なギザギザにします。

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おしゃれですね😊

売っている既製靴の場合はブローグもギザも金型でガ〜ン!ってやるので、この様な手間は掛からず、均一に綺麗に仕上がりますが、手作り靴は大変です💦

今までに作った靴には、あまりおしゃれの要素は無くて、必要最小限の技の実用本位だったのですが、今回の作品はチャレンジ要素もあって、ワクワク感倍増〜!

次回は漉き、貼り合わせ、ミシンです😊