革の裁断(1)
切りま~す!
めっちゃ緊張します。
下手っぴ~に切ったら、そのまま自分の靴に返ってきます。「ちょっとした傷が逆に愛着に感じる」レベルならまだ良いのですが、「作れない~!」レベルになるとお話しになりません。
試しに、切れ端でちょこっと練習しました(さすがにぶっつけ本番で行く根性はありません)。
表の革は厚手で比較的しっかりしていて切りやすそうですが、裏側の革は表よりも薄く、柔らかくてしなやかです。マスター曰く、柔らかい革の方が難しいですね、とプレッシャーの追い討ち。多少は後で修正効きますから、思い切って行きましょう、との暖かい声援の上から、でも、この部分はそのまま表面に出てくるので気を付けて、との更なるプレッシャーが (^_^;)
うだうだ言っていても仕方がないので、腹をくくって切り始めました。
ぐぐぐ~っと、包丁を動かして行きます。うぉ~切れる!(当たり前なんですが)
銀ペンの線の上をす~っと、なぞって行きます。直線はやり易いのですが、カーブは難しい。特にヘアピンカーブはどうしてもズレてしまいます。一気に行かなくても、少しずつ進めばいいんですよ、とのアドバイス。ただ、片刃なので、時計回りに同じ方向で切って行かなくてはなりません。でないと、断面の角度が変わってしまいます。慎重に慎重に。
思わず肩に力が入り、腕はかちんこちんです。真剣勝負で、とりあえず右足の表面の右側だけできました。ふ~ (たった1/9だけでこの有様です。)
そんなに力入れなくても切れますよ、と言ってもらうのですが、どれくらい力を入ればいいのか皆目見当が付かず、ちゃんと切れなくてはと思い、思わず力が入ってしまいます。いやはやこの先どうなることやら。
(続く…)